2021年02月25日

「水素爆発はしないって言ったじゃないですか」 - 東海アマブログ

☆「水素爆発はしないって言ったじゃないですか」
未分類
2021/02/2415:54 - -

 東電が官邸に出していた原発事故“隠蔽”の要請とは
『フクシマ戦記 上 10年後の「カウントダウン・メルトダウン」』より #2
https://bunshun.jp/articles/-/43062

 そんなに「安全」と言うのなら、テレビに出るのではなく原発ムラの科学者たちは現場へ行け! 君たちにも責任があるだろ 2011年4月15日、現代ビジネス
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/2413
 
 以下一部引用

 NHKに出ずっぱり状態の関村直人東京大学大学院工学系研究科教授。

「燃料のごく一部が溶けて漏れ出たと思われるが、原子炉はすでに停止しているうえ、冷やされている状況だ。冷静な対応を」

「炉心溶融(メルトダウン)はありえない」

「冷却水が漏れている可能性は低い」

 最近、メディアへの登場回数が増えている中島健京大原子炉実験所教授は、何を聞かれても「まず、大丈夫でしょう」と繰り返し、プルトニウムの漏出についても「プルトニウムは重いので、遠くまで飛ばないから安全」と語っていた。

 ところが、その後の原発の状況は、彼らの発言のほとんどが楽観的な願望に過ぎなかったことを証明した。なぜ、そんなことが起きるのか。それは、彼らが原子力政策を支持・推進する「原発ムラ」の住人だからである。

 関村教授は、経産省の原子炉安全小委員会の委員を務めるなど、経産省との関わりも深い。同時に関村教授が所属する東大大学院工学系研究科には、東電から「寄付講座」名目で約10年にわたり合計5億円ほどのカネが流れている。
 東大にとって、東電は大スポンサーなのだ。中島教授も関村教授とともに核燃料サイクル安全小委員会の委員を務めたり、文科省の原子力安全技術アドバイザーをしていた。

 「原子力分野では、東大工学部と東工大原子炉工学研究所、京大原子炉実験所の科学者たちが3大勢力です。京大には原発の危険性を訴えている研究者グループもいますが、彼らは昇進やポスト配分などで冷遇されていて、テレビ局なども敬遠しています。
 原発推進派の研究者でないと研究費も付かないし、電力会社からの寄付ももらえない。彼らが『安心です』と繰り返すのは当然のことでしょう」(全国紙科学部記者)

 原発ムラは、かねてから産・官・学一体となった共同体だと言われてきた。その詳細は後述するが、テレビで解説しているような教授たちは、いわば「ムラの新人」に過ぎない。その背後には強固なネットワークが築かれている。

 ***********************************************************************
 引用以上

 私も3月12日、朝からNHKに出ずっぱりだった関村直人を見ていて、煮えくりかえるような怒りに包まれた。私でも、すぐに分かる安全デマを並べ立てていたからだ。
 関村は、私の近所の恵那市出身だが、こんな法螺吹きのクズ野郎が恵那から出ていることを恥じた。
 https://www.youtube.com/watch?v=Jg89d-8sJbI&ab_channel=pyontarojp

 私は、巨大地震が起きた直後に、東電福島原発の巨大放射能事故を確信していた。もしかしたら、東日本が滅亡するかもしれないと思った。
 12日、正門ゲートで中性子が検出されたとの報道が流れてメルトダウンを確信した。
 こんな判断は専門家である必要はない。原子炉の基礎知識があれば誰でも瞬時に閃いたことだ。
 当時フォロワーが7万人近くいたツイッター@tokaiama で、「福島周辺の妊産婦・乳幼児・妊娠可能女性は、ただちに避難すべき」と書いた。

 原発メルトダウン事故の初期、数時間では、半年後の数万倍・数百万倍の新鮮な短寿命放射能が放出される。これが、放射能に極端に弱い胎児や新生児を直撃するのだ。
 この事故で、世界中でどれほどの胎児が死亡するか分からないと恐怖した。それは、もしかしたら億の単位になるかもしれない……。

 その後、知人の妊婦も流産した。それどころか、フクイチ近郊の数千名が放射能を浴びて直接死ぬかも知れないと思い。事実、そうなった。
 わが蛭川村でも、事故から二ヶ月の間に14名が死亡した。普段は数名でも多いくらいだ。理由は、元々、蛭川は日本一ガンマ線量が高い土地で、気づかずに累積被曝している人が、短寿命核種を被曝して心不全を起こしたものと考えた。

 本当のところ、福島第一原発事故の被曝で何が起きているのか?  その1 2018年05月26日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-365.html

 【岩手県の関連死割合は 7.7%、宮城県の関連死割合は6.2% ところが、福島県だけは関連死割合が108%】

 このことの意味を誰が理解しているだろう。政府や東電は、岩手や宮城と比べて2100名以上も多い「関連死」の原因を「ストレス」のせいにして、それが放射能被曝による直接死である事実を隠蔽した。
 これに対して、「これはフクイチの放射能で死んだのだ!」と真正面から切り込んだメディアは皆無であり、反原発勢力にもほとんどいなかった。
 このことで、私は日本の反原発勢力に限りない不信を抱くようになった。

 私は、「インチキ・デマ野郎」と決めつけられ、徹底的な人格攻撃まで受けた。
 私が、「この事故による犠牲者は数千万人に及ぶ」と書いたことでデマと決めつけられたのだが、今でも、私は世界中で億に近い胎児・乳幼児を主体とした被曝死が起きたことを疑っていない。

 私は、当時連載執筆していた市民運動誌からも「デマを書いた」と追われた。
 誰も放射能が胎児に対して、どんな作用を持っているか理解していなかった。今でもだ!
 その後、反原発キノコの会の主宰者、河田昌東氏は、X線ゲノム研究に妊婦を参加させ、5ミリシーベルトまで安全だと講演した。
 私は、日本の反原発市民運動の中核だった河田氏にも絶望した。
 https://www.rerf.or.jp/programs/roadmap/health_effects/uteroexp/physment/

 私が、フクイチ原発周辺の妊婦に避難を呼びかけた理由は、上のリンクをよく読んでいただければ分かる。
 胎児は8週~15週の間、「器官形成期」であり、もの凄い勢いで細胞分裂を起こしていて、60歳大人の数万倍あるいは100万倍も被曝に敏感で、奇形増殖を起こして、多くは死亡するのだ。
 しかし、周産期前は法的人格がないため、公的統計対象にならない。
 
 私がNHKで、「メルトダウンは起きないから安心して」と言い続けた関村直人に激怒した理由は、私が、すでに1990年頃には、日本で最初にメルトダウン事故を起こすのは、福島第一か美浜原発と確信していて、それは原子炉稼働電力が消失させられたときに起きることを、知りすぎるほど知っていたからだ。

 だから、12日夕方「全電源喪失」の報が流れた瞬間にメルトダウンを確信した。
 冷却不能→メルトダウンまで、わずか3時間という、恐ろしいギリギリの綱渡りを行っているのが原子炉であることを知っていれば誰にでも分かることだ。

 原子炉というものは、メルトダウンで冷却水を喪失すれば、3時間で核燃料被覆管のジルカロイが溶融(物理溶融温度は1800度だが、超高圧水蒸気と反応した溶融温度は、わずか800度だ)して膨大な水素を放出するために炉心配管から漏れ出した水素が格納容器で水素爆発を起こす。

 運転温度が300度だから、被覆管溶融の温度差はわずか500度程度しかない。冷却水喪失からの時間的ゆとりは、わずか2時間ほどと考えてよい。
 冷却水が喪失した場合、新たな冷却水を入れることで原子炉を保護できる時間的余裕は、わずか1時間程度だ。
 
 冷却を失った猛烈な高温によって核燃料が溶融し、メルトダウンを起こした後、ジルカロイが水蒸気と反応して出てきた濃密な水素が、メルトダウンによる崩壊熱(4000度以上)に触れて大爆発を起こす。
 このとき、炉心と格納容器が損傷して、内部の莫大な放射能が環境に放出される。
 このメカニズムは、すべての原発で同じプロセスを経る。

 東電は沸騰水型軽水炉だが、西日本の多くの原発が加圧水型軽水炉を採用している。
 沸騰水型は80気圧、加圧水型は160気圧なので、炉心が損傷するときの爆発レベルが加圧水型は沸騰水型の数十倍から数百倍も大きい。

 もしも、事故を起こしたのがフクイチでなく、関電美浜の加圧水型であったなら、爆発の威力が数百倍、放射能汚染も被害も数百倍だった可能性がある。阪神・関西は全滅したかもしれない。
 関西電力や四国・九州電力の加圧水型原子炉は、想像を絶するほど危険である。

 だから、緊急炉心冷却装置(ECCS)が装備され、もしも、これを稼働する電力が喪失した場合でも、緊急空冷装置(空冷蒸気凝縮復水装置)が働くように設計されている。
 ところが、この空冷装置も定期点検対象になるため、コスト削減のため、小泉内閣のときに撤去されていたことを、後に知った。指示したのは、おそらく竹中平蔵だろう。
 https://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/8b342c3e65734045ccedbbfc4e602c18

 これをECCSと間違えている人もいるが、ECCSを撤去すれば巨大犯罪で、小泉竹中は処刑台送りになる。しかし、もう一つの緊急炉心冷却装置である蒸気復水装置は、「ムダ」と決めつけられて小泉政権で撤去が容認された。

 我々は、全電源喪失→ 冷却水喪失→ メルトダウン→ 巨大放射能汚染事故
 このプロセスが、わずか3時間で起きることを知っておく必要がある。つまり、原発の安全保持メカニズムの余裕も2~3時間ということだ。
 それを遅らせるのが蒸気復水装置だったが、これを小泉純一郎政権が撤去させた。

 3月13日、フクイチのモニターが、中性子を検出しはじめた。これを見て、私は生々しい核分裂反応が環境に噴出していることを確信した。
 原子炉が崩壊したのだ。炉心に置かれている核燃料から出る中性子が、障壁もなく、むき出しで環境に放出されているのだ。
 これは東海村核燃料製造工場(JCO)事故以来のことだ。
 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No76/kid1101R.pdf

 中性子の飛距離は数十キロもあることが、JCO事故で確認されている。私のツイートに対して東大の早野龍五は、「中性子の飛距離は、わずか数百メートル」とデマを返した。
 中性子を検出しようと思うなら、専売公社の塩を1Kg、5~10時間、現場に置いてガンマ線を測り、1.37及び、2.75MeVのピークを調べれば簡単だ。10日ほどで消えてしまう。
 これが出ると、核分裂物質の外部放出という、最悪の事態に至ったことを示している。

 早野は、宇宙線で生成された中性子がひょろひょろと飛び回っているのを検出しただけと、口から出任せを述べて、メルトダウンを否定しようとした。
 フクイチ事故全般において、東京大学の早野・中川恵一・関村直人らの果たした犯罪的役割は、後の世の、そのまた後の世まで糾弾されなくてはならない。

 関村は、3月13日の段階で、「原子炉はすでに停止していて冷やされている」と世にも悪質な真っ赤な嘘をNHKでじゃべりまくり、住民を欺し、避難を妨害する情報を出した。これで数千名が死亡したなら、関村も死刑がふさわしい。

 メルトダウン事故が起きて、制御棒を入れることもできないのに、「原子炉は停止した」 、全電源喪失してECCSが作動しないのに「冷やされている」と、とんでもない嘘、デマを発し続け、これで多くの人々が安心して避難しなかったためにもの凄い死者が出たのだ。

 

我々は、東京大学が、フクイチ事故で、民衆を被曝させた犯罪を暴露し、糾弾しなければならない。
 東大はなぜ、東電を擁護したのか? それは、東電から年間数十億円を超える援助をもらい、それを当てにしていたからだ。

 この一連の経過で、東京大学のあらゆる権威が地に墜ちた。もう誰も東大を信用しない。これは731部隊出身、台弘医学部教授によるロボトミー手術の正当化以来のことだ。
 我々は、731部隊以来の学問を人権破壊に利用してきた系譜の上に、東大の権威主義が君臨している事実を知る必要がある。

 フクイチ事故は、自民党、原子力村によって徹底的に隠蔽されている。
 だが、こんな隠蔽は、事故を繰り返す要因にしかならない。フクイチ事故は必ず繰り返される。
 私は、次に巨大事故を起こすのは関西電力と考えている。嘘で塗り固めた若狭原発群がメルトダウンを起こすに違いない。

 それは大半が加圧水型で、爆発規模はフクイチの数百倍になる。我が家も住めなくなるだろう。
 みんな、事なかれ主義によって、それを容認するつもりなのか?

http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1414.html?sp





Posted by キ-ス・ジャレッ子 at 11:56