2018年01月01日

Ninth Symphony



ひすいこたろうオフィシャルブログ Powered by Ameba 様から転載


Ninth Symphony

2018.0101



「おかしい……。
最近、周りの呼びかけが聞こえず、
トントンと肩を叩かれることが増えてきた。
耳の奥がザワザワする。
どうしたんだろう……」


その男に、
難聴という症状が現れてきていたのです。

音楽家なのに耳が聞こえなくなっていく……。


想像を絶するつらさだったと思います。
31歳のとき、古くからの友人に、手紙でこの悩みをこう打ち明けています。


「3年ほど前から、耳の病気に罹り、
医者にも見せたがほとんど良くならない。
私は音楽家だから、
決してこのことは人には知られてはダメだ。
最近は人の話し声も音楽も、
すっかり聞こえなくなってきている。

だから、人前に出ないようにして、
ひとり惨めな生活を送っているのだ。
こんな自分がとても悔しいので、
できればこの運命に立ち向かおうと思う。
ただ、どうかこのことは誰にも言わないでほしい」


絶望に、さらに絶望が押し寄せます。
彼の音楽の弟子としてひとりの少女がやってきます。
ジュリエッタという14歳年下の女の子。
貴族のお嬢さんです。

ある日、その男は、
ジュリエッタを思うだけで、胸がしめつけられるように感じる自分に気づきます。

そして、「月光ソナタ」という曲を彼女にプレゼントして告白をします。

しかし、当時、庶民と貴族がつき合うのは認められない時代。
この恋は結ばれることはありませんでした。
その男は、難聴と失恋の2つの哀しみに襲われます。



人生に絶望したその男はふたりの弟に遺書を書きます。

「お前たちは、私のことを気難しい人間だと思っているだろうが、
それは大きな誤解だ。
私がこの6年間、ずっと耳の病に悩まされていたことを知らないからだ。
人と話すときに『耳が聞こえないので、もっと大きな声で話してください』とは決して言えない。
音楽家なのに音が聞こえない苦しみが、お前たちにわかるか? 

病気を知られるのが怖いので、
いまは用事があるときだけ人に会うようにしている(中略)。
絶望し、死のうと考えた。

しかし、作曲を続けたいという思いだけがそれを止めた。
人々よ、もしこれを読んだら、
きっと私に対する見方がどれほど間違っていたか知るだろう。
そしてつらい運命を背負っている人たち、
こんなにも不幸な人間が音楽家として、努力し続けたことを知り勇気をもってくれ」


その男は死ぬつもりで遺書を書き出したにもかかわらず、
途中から、それは、不思議と希望のメッセージに変わっていきました。


実は、この男の快進撃は、この絶望から始まっています。
その後10年間にわたってその男は代表作を続々と発表し、
「傑作の森」と呼ばれる時期に入ります。


そうなのです。
その男の代表作のほとんどは、
耳が聞こえなくなってからの作品なのです。

その男は言いました。



「勇気を出せ。
たとえ肉体に、いかなる欠点があろうとも、
わが魂は、これに打ち勝たねばならない」



ベートーベン、最後の交響曲。

これは、彼の人生の後半の生き方そのものです。

この交響曲には「苦しみを超えて歓喜に至れ」というメッセージが込められています。

この『交響曲』の初演では、
ベートーベン自らが指揮棒を振った。
その初演、演奏後のこと。


ベートーベンは、客席を向くことができなかったといいます。


「自分の思っている音楽ではなかったのではないか」


ムリもない。
だって、もはや耳が聞こえないのだから。


いつまでも客席を向こうとしないベートーベンに
アルト歌手がそっと寄りそって、彼を振り向かせた。


すると、そこには……
拍手のスタンディングオベーション! 


立ち上がり、喜びに満ちあふれた観客の姿が見えた。


たとえ耳が聞こえなくなっても、
それでも音楽に人生のすべてを賭けた。
その力が人々の歓喜を生み出したのです。


ベートーベンのピアノの鍵盤には歯でかじった跡があります。
歯で噛みついて骨で音を感じようとしていたのです。
歓喜。
それはいつだって苦しみの先にあります。





ベートーベンの最後の交響曲。
https://www.youtube.com/watch?v=4fK9BlAgbP4
できれば、イヤホンで聴いてほしいな。
君の2018年がこの歓喜のエネルギーで満たされますように^^


Happy new Year 2018!





「人間の最も優れたところは
苦しみを乗り越えて
喜びをつかめることです」byベートーベン






http://m.ameba.jp/m/blogArticle.do?unm=hisuikotarou&articleId=12340947305&frm_src=article_articleList


交響曲第9番 ニ短調 作品125




古典派5名

バッハとヘ(屁)がデル
ハイ、モーベン(便)


バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、ベートーベン


こんな覚え方したら大巨匠たちにフクロにされますね(笑)


  


Posted by キ-ス・ジャレッ子 at 13:03

2018年01月01日

ことよろ。


 
 
PROCeeD

Fumi(kyds)
Pine Katayama(b)
Kumi(p)
Keith(ds)


  


Posted by キ-ス・ジャレッ子 at 01:53