2016年08月16日

ある曲が日本兵の命を救った


画像:薬師丸ひろ子さん主演の
スペシャルドラマ
戦場のメロディ
〜108人の日本人兵士の命を救った奇跡の歌〜より



♪ああモンテンルパの夜は更けて



モンテンルパの
夜は更けて
つのる思いに
やるせない
遠い故郷 しのびつつ涙に曇る 月影に
優しい母の 夢を見る


燕はまたも
来たけれど
恋し我が子は
いつ帰る
母の心は ひとすじに南の空へ 飛んで行くさだめ悲し 呼小鳥


モンテンルパに
朝が来りゃ
昇る心の 太陽を
胸に抱いて
今日もまた
強く生きよう
倒れまい
日本の土を
踏むまでは



◆◇◆◇◆◇◆◇◆

日本は、昭和26年《 1951年9月8日》に サンフランシスコにおいて、東南アジア諸国と講和条約を結んだが、まだまだ大勢の戦犯が獄舎につながれたままでした。

フィリピンのモンテンルパには、死刑囚 59人を含む190人の日本人戦犯が理不尽な戦犯容疑で逮捕され フィリピン民衆のルサンチマンによる免罪の境遇下にありました。

フィリピンに居た加賀尾秀忍はこの現実を日本に伝える手段として、獄中の戦犯死刑囚・田代銀太郎に望郷の歌詞をつくるように勧めた。

田代の歌詞に独学でオルガンを弾いていた伊東正康が一晩で曲を書き上げた。
伊東正康も、死刑囚でした。

昭和27年4月上旬・ こうして誕生した《ああモンテンルパの夜は更けて》は戦犯釈放に活動していた 加賀尾の手によって 歌手の渡辺はま子に 送られた。

この歌はレコードになり、オルゴールになってフィリピンのキリノ大統領に贈られた。

大統領は戦時下、日本兵に最愛の妻と三人の子供を殺され、自らも憲兵に逮捕監禁されて過酷な拷問を受けていました。
日本人への憎しみは強かった、だが… オルゴールから流れる哀しいメロディーとモンテンルパの歌が死刑囚が作ったことを知り、日本人への憎しみの感情が消えていった。

死刑囚59人190人の日本人戦犯を減刑することにしました。

歌が世につれているが、世が歌につれることは珍しい。

この《ああモンテンルパの夜は更けて》は そんな奇跡を起こした歌でした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
参考資料
昭和の戦時歌謡物語
著者 塩澤実信
発行者 唐澤明義
発行所 株式会社
展望社



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Posted by キ-ス・ジャレッ子 at 09:20Comments(0)